熊野灘の水深300m付近に生息するカガミモチウニは2個体が上下に重なる興味深い習性を持ちます(上がオス、下がメス)。重なるのはおそらく繁殖効率を上げるためでしょう。体外受精(放卵放精)で繁殖するので、お互いが近くにいる方
投稿者: もりたき

シラヒゲウニにキャベツ
海の中で多くのウニは海藻を食べていますが、水族館では海藻の代用食としてキャベツを与えることがあります。 先日の月曜日、へんな生きもの研究所で飼育中のシラヒゲウニにキャベツを与えました。 4日経過しても、シラヒゲウニはゆっ
タバネサンゴのポリプの増え方
7月にコーラルダイビングゾーンで飼育中のタバネサンゴが誕生から10年を迎えます(2010.7.10孵化) このタバネサンゴは和歌山県の串本海中公園センターさん(以下、串本さんと略)で繁殖したものを譲り受けたもので、私のお
ダイオウグソクムシの便
みんな大好きダイオウグソクムシ! 代謝の遅いダイオウグソクムシは、水槽内では餌を食べるペースもそうですが、排便のペースも遅いようです(野生ではどの程度か不明)。 先日(5月12日)、久しぶりに排便を確認しました(2年ぶり
Oradarea属ヨコエビ増殖中
すでに以前の飼育日記で紹介していますが、昨年の10月に熊野灘の水深200-300m付近で採集した沈木から綺麗なピンクのヨコエビがたくさん見つかりました。 どうやらこのヨコエビは沈木に依存しているようで、沈木の中や表面に幼
オオベソオウムガイの発生状況
オオベソオウムガイが昨年の9月から年明けにかけて19ヶ産卵しました。今回はこれまでと少し飼育条件を変えて産卵させたのですが、どうやらいつもより受精率が高いようです。孵化前なのでまだ正確なデータは出ていませんが、興味深い結
新しいポリプが誕生!
昨年末に新種記載された「ヤドカリスナギンチャク」。学名はEpizoanthus xenomorphoideusで「エイリアン(ゼノモーフ)に似た」という意味です。ヤドカリが背負うスナギンチャクの共肉から何本ものポリプが林
シダムシ幼生が着底!
シダムシ好きの皆さん、こんにちは!(シダムシとはヒトデに寄生する甲殻類の一員です) 2月に新種のシダムシにDendrogaster tobasuii(トバスイ)の学名が付いたことで大きな話題になりましたが、まだまだ学名の