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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

リュウキュウスガモの花が咲きました

人魚の海ゾーンにあるシーグラス水槽でリュウキュウスガモの花が咲きはじめました。

リュウキュウスガモはアマモなどと同じ海草の一種で、水中で可憐な花を咲かせます。当館のシーグラス水槽では初めて開花した2007年から2015年まで毎年連続で咲いていましたが、その後は2018年に開花したっきり。2年ぶりの開花になります。

リュウキュウスガモは雄花と雌花を咲かせますが、なぜかこの水槽で見かけるほとんどが雄花で、開花直後はこんな風に粘液状の花粉がついています。

ちなみに沖縄の海では9~1月が開花シーズンだそうです。

ところで、自然下のリュウキュウスガモは『1株が1年間で咲かせる花の平均数は0.125個』というデータもあるほど「あまり花を咲かせない」植物です(1株は10年間に1輪ほどしか開花しない)。

有性生殖(花)よりも無性生殖(株)で殖える方法を選択したのではないでしょうか。

…というわけで、水槽でごくまれに見つかる可憐な白い花。見かけたらラッキーかもしれません。

夕方に見ると つぼみがありました。

明日も咲いてくれるでしょう。

【飼育研究部 森滝丈也】

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