先日、鳥羽の国崎漁協から「きれいなイセエビが獲れた」と連絡が入り、ニシキエビかゴシキエビあたりかと思いつつ受け取りに向かうと…そこにいたのは妙に色鮮やかなカノコイセエビ…?
いや、これは普通のカノコじゃないな…と違和感があったので調べ直すと、何と正体はアカイセエビPanulirus brunneiflagellum でした!
このアカイセエビは小笠原諸島及び伊豆諸島の一部だけに分布する種ですが、まれに紀伊半島などで見つかることもあるようです。
以前はカノコイセエビの亜種と考えられていましたが、第一触角に白い帯がないことや歩脚の各節が橙色であることなどの違いで見分けることができ、2005年に三重大学の研究チームにより新種として記載されています。
かなり大型になる種ですが、今回の個体はまだまだ小さなサイズ(頭胸甲長80mmほど)なので、しばらく予備水槽で様子を見る予定です。
鳥羽市内から採集記録があるのか、追って調べていきます。
【森滝丈也】