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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

ミズウオ!

今日、すでに死亡はしていましたが【ミズウオ】が持ち込まれました。

ミズウオは、普段は水深1000mもの深い海にすんでいる魚なのですが、冬になると浅瀬に上がってきたり、浜に打ち上がっていることがあります。

私も【ミズウオ】というと、駿河湾の浜で打ち上がる魚って、イメージあったのです。

そのミズウオを実際お目にかかったのは初めてかも?

全長130センチでした。おぉ!ヒレが綺麗だぁ!かっちょいい!

持ち込んで下さったのは、サーファーさん。

志摩地方でサーファーに有名な浜があるのですが、そこの浅瀬で発見されたそうです。

発見時、すでにかなり弱っていたそうですが、まだ生きていたそうです。(見たかったぁ~!)

顔のアップ! すっごい歯していますね。一度食らいついたら、はなさない!口です。

せっかくなので、標本として保存する前に、お腹を解剖して、食べているものを調べてみることにしました。

まずは、イカ。ケンサキイカとスルメイカが入っていました。丸呑みですね。

次は…カタクチイワシとマイワシでしょうか。

数として多かったのはこれ↑↑ ホヤの仲間「ヒカリボヤ」です。まぁ~何でも食べるのね。

こんなものも入っていました。ゴミですね。何かのお菓子の袋の切れ端でしょうか?

ミズウオは、何でも口にする悪食な魚として有名なんです。漂っているものなら、ぱっくんちょ!してしまうんですね。

この他には…

ウミタルと(オオ)タルマワシでしょうか??

種名の判らない、ヨウジウオの仲間もいました。

 

そう言えば、この魚をなぜ【ミズウオ】と呼ぶのでしょうか?

ミズウオの筋肉の94%が水分なんだそうです。実際、魚体を持ち上げてみると体の大きさの割には、ぐにゃんぐにゃんに柔らかいんです。

食べようとして、身を煮てみると溶けてなくなってしまうとか??

そういったところから【ミズウオ】と呼ばれるようになったんですね。

とまぁ、ひとりでワクワクしながら、解剖していましたが、今日一番の楽しい時間が過ごせました^^

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