パラオオウムガイの卵発生が進んでいます!と紹介したのが2週間前。
オウムガイ類の卵は水温23-24℃で、孵化まで10ヶ月ほど掛かるので、1、2週間程度ではそれほど変化ないんじゃ?と思われるかもしれませんが、実際はどうなのでしょうか?
最初に発生に気付いた1月14日から1週間後、2週間後の胚の写真を並べて比較してみました。
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こうするとその成長ぶりがよくわかりますね。
とは言え、実際に孵化するまではまだあと少し掛かりそう。
こちらの卵(胚)↓だと孵化はおそらく3月か4月か。
(今回は産卵日がはっきりしないのでざっくりとした予想ですが)
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それにしても、卵殻から殻がこんなに見えた“無防備状態”でも問題ないとは…
オウムガイが産卵する環境には、卵を襲う敵(捕食者)がほとんどいないのかもしれません。
ちなみに、野生の産卵場所は未だ明らかになっていません。
【飼育研究部 森滝丈也】