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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

セイウチの歯の病気。

セイウチの歯の病気。

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

セイウチのキバの事について飼育日記で度々紹介しているせいか、お客様から質問を頂きましたm(__)m

「セイウチは歯周病になったりしないんですか?」という質問です。

結論から言うと、セイウチも歯の病気になります。

僕たちと一緒でセイウチのキバにも神経が通っていますので、炎症を起こしたりします。

セイウチのキバに関係する病気で一番多いのは「歯髄炎(しずいえん)」です。

キバの神経が炎症を起こして、痛みが伴ったり発熱したりするものです。

セイウチはだいたい生後7か月ごろより上顎犬歯が見え始めます。←テンちゃんがそうでした。

歯の生え始めは口内に違和感があるのか、何かを噛んでみたり、キバを削ったりする行動が見られます。

キバを硬い場所で削ると歯が削れ神経が露出し、細菌感染を起こしてしまいます。

セイウチを担当する人なら、なんとしても予防したい病気の一つです。

キバを削ったりしないように、わざと噛めるような柔らかくて丈夫なおもちゃを入れたりします。

鳥羽水族館でもセイウチの水槽には昔からおもちゃが入っていますが、それは「セイウチが退屈しないため」という理由はもちろんのこと「キバを削る行動を出さないため」でもあるんです。

【飼育研究部 ともちゃん】

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