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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

ダイオウグソクムシのハラのムシ

先日の飼育日記でダイオウグソクムシが餌を食べたと紹介しました。

ダイオウグソクムシの口(口器)にある大顎と第1小顎の先端は硬化して鋭い歯のようになっていて、かみちぎった餌をそのまま飲み込みます。ヒトのように口腔は発達していないので、モグモグと口の中でかみ砕くことはありません。

そのため、意外と大きな魚の骨などがダイオウグソクムシのお腹の中から見つかることがあります。

以前、ダイオウグソクムシのお腹の中から等脚類(スナホリムシの仲間)が見つかったことがあります(今回、餌を食べた個体ではありません)。体長11㎜ほど。

ほぼ完全な姿で残っていたので染色して細部を観察してみることにしました。

頭部を拡大してみると目が無いように見えました(あるいはかなり小さいのかも)。深海に生息しているからでしょうか。

スナホリムシの仲間は種類数が多いので特定できるかわかりませんが、引き続き調べていきます。既に報告された種類である可能性は高いと思われますが、珍しい種類だったりしたら面白いですね。

【飼育研究部 森滝丈也】

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