飼育係のあいだで良く知られた話の1つに【キュウセン】の生態についてのエピソードがあります。
昼間水族館で停電があった時、照明が消えて真っ暗になった【キュウセン】が泳ぐ水槽を飼育係が点検に行くと、あんなにもたくさんいた魚たちが一匹もいなくなっていてビックリしたというお話しです。
なにかトラブルがあったんじゃないかと普通は考える出来事ですが、実はそうではありません。
タネ明かしををすれば、停電で暗くなった際、夜になったと勘違いしたキュウセンがみんな砂の中に潜り込んでしまったんです。生きものの生態を知っていれば何も不思議ではないことです。でも…びっくりするわなぁ笑
さて実は、夜にならなくとも砂の中に潜る生きものたちはいます。水槽の見回りがてら撮影してみました。
↑ こちらは【ヒラタエイ】大人の手の平くらいの大きさのエイです。
↑ 2枚目は【シビレエイ】
↑ こちらは【アメリカカブトガニ】です。体のほとんどが砂に潜っています。
種類によって砂に潜る方法も個性があって面白いですよ。
機会があったらぜひじっくり観察してみてくださいね。
【飼育研究部 たかむら】