先日、はるばる岡山県から白いナマコがやってきました(今回の個体は備前市日生町の漁協からいただきました)。
食用のマナマコのアルビノ(白化個体)です。どこか餅っぽくてなかなか美しい。
さっそく、へんな生きもの研究所で展示しました。
ナマコのアルビノは自然界では数が少なく珍しいので、時々ニュースに取り上げられますね。
さて、今回どうして岡山から白いナマコがやってきたかと言うと…
実は、当館ではジュゴンの餌(アマモ)の安定供給を図るために全国の漁協などに広く声をかけています。そのうちの1つ、備前市日生町は漁協が主体となってアマモ場の再生活動を行なっており、この活動で増えたアマモの有効利用を考えていたそうです。
当館の副館長と漁協の担当者との間で連絡を取り合う中、今回「白いナマコが獲れたので鳥羽水族館で展示しては?」とありがたいお言葉をいただいた訳です。
仲介の市の担当者からは「白いナマコが来館者に幸福を届けてくれることを期待しています」とありがたい言葉もいただきました。
白いナマコが縁をつないで、備前市のアマモがセレナ(ジュゴン)の餌のメニューのひとつになれば嬉しいですね。
【飼育研究部 森滝丈也】