ウミウシの話題が続きます。
へんな生きもの研究所にミカドウミウシを展示しました。 泳ぐ姿が踊っているように見えるところから別名は「スパニッシュダンサー」
ウミウシの飼育は餌の確保が難しいのですが、このミカドウミウシは、水槽内で増殖する黄色いカイメン(クラトリナカイメン?)を食べることがわかっています。
このことに気付いたのは今から17年前。色々なカイメンを与えていて偶然発見しました。
このカイメンが育つのは水槽の中の岩陰で、集められる量にも限りがあります。与え続けることが難しいのが難点です…
それでも、やはりミカドウミウシの反応はすこぶる良好で、今回も、搬入直後にカイメンを与えるとすぐに食べ始めました。
あっという間に無くなります…
このカイメンしか食べないので、また水槽の岩陰で探してこなければ…
ちなみに、文献によれば自然下では別の種類のカイメンも食べるようですが、餌として流通していないので手に入れるのは難しそうです。
【飼育研究部 森滝丈也】