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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

ヒメヒトデから新たなスイクチムシ?

2013年から沖合底引き網漁船甚昇丸さんのお世話になって、熊野灘の生物調査を実施しています。

その調査で見つかったのが、3種のスイクチムシ(ヒトデスイクチムシ科)

それで今もスイクチムシを探す日々…(ちなみにスイクチムシは棘皮動物の内部や外部に寄生するミミズやゴカイの仲間です)

さて。

先日、飼育していたヒメヒトデの仲間が死んでいることに気づきました…。このヒトデからは私の「推しスイクチ(笑)」ヒメヒトデスイクチムシ Asteriomyzostomum monroeae が見つかります。

そこで今回も、そんなかわいいヒメヒトデスイクチムシとの出会いを期待しましたが…

あれ?どうも違うやつが出てきた。これは初めて見るような…

今回のコは5対ある疣足の付け根(剛毛の毛根?)が黒く、口は少し突出しています。

幅は5-6mm

背面から

腹面から

もしかしたら知られていないスイクチムシかもしれません。

一方、こちらが「推しスイクチ」のヒメヒトデスイクチムシ Asteriomyzostomum monroeae

学名は往年の女優マリリン・モンローから。ぽってりと突出した口が特徴です。

これまでに確認されたヒトデスイクチムシ(学名がついたもの)は、地中海とアメリカ西海岸からと熊野灘の計5種だけですが、まだまだ未知のスイクチムシがいるようです。

【飼育研究部 森滝丈也】

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