鏡餅ウニとは
・熊野灘の水深300mで採集される殻径2cm以下の小さなウニの一種。学名はPrionechinus forbesianus
・海底に沈んだ木を餌にしている。鏡餅のように2匹のウニが重なる奇妙な習性を持つが、その理由は明らかになっていない。
・重なる姿から、仮称で「鏡餅ウニ」と呼んでいるが、正式な和名はない。
さて。
鏡餅ウニは現在、へんな生きもの研究所で大小取り混ぜ過去最大数となる32個体を飼育しています。沈木を入れておくだけでいいので、飼育は簡単。
観察を続けて鏡餅になる理由を今年こそ明らかにしたいと思っています。
…が、他にも興味ある生きものが次々と出現して後回しになっています。
最近は「鏡餅」になっている個体が多く、何と11組も!
これほどまとまった数がペアになっているのは初めてです(画像はその内の一部)
それで、もっと鏡餅にならないかなぁと思いながら水槽をじっと見ていたのですが…
目の前にいた小さなウニがススッと動きだし、近くの大きなウニの上に乗りはじめたじゃないですか!
わずか4分程で鏡餅になりました。
鏡餅ウニは、その数が多いと何だかラッキーな気がします(気分だけ)
【飼育研究部 森滝丈也】