ずいぶん久しぶりのグソク日記です。
かねてから脱皮の兆候をお伝えしていたダイオウグソクムシ13号ですが…
実は、既に14日の夜に脱皮を開始していたのです。
16~19日あたりに脱皮するだろうと予想していたので、だいたい正解…でしょうか?(笑)
ダンゴムシの仲間(等脚類)は、まず体の後半部を脱いだのち、前半部を脱ぐ「二相性脱皮」をおこないますが、ダイオウグソクムシの場合は脱皮が近づくにつれて前半部の殻が白く変化してきます。
その変化のパターンから脱皮開始日を予測したのです。
さて。
今回は脱皮までの殻の色の変化をある程度押さえることができたので、一覧にしてみました。
色の変化がよく分かると思います。
ちなみに左上の数字は脱皮までの日数です(-34なら脱皮34日前という意味)
だいたい脱皮の1週間前あたりが前後の色の差がいちばん際立つようですね。
そして最後の画像(右)は脱皮当日の昼3時頃の様子。
前日よりも後ろ半分の殻や歩脚が白く見え(殻が浮きはじめている?)これはすぐにでも脱皮するだろう、と予想できました。
そして、その日の夜10時過ぎ。
実は、この日はちょうど私の娘の誕生日でもあり、生まれた時刻もだいたい同じでした。
夜中にドキドキしながら病院に向かったことを懐かしく思い出しながら、今回は水族館へ…
ところが、今回は翌日になっても前回の5号の時とは違い、自力で脱皮したのは胸節(第5~7胸節)だけ。
腹節と腹尾節は脱ぎませんでした。
脱皮不全でしょうか?
深刻な状態なのか、今の時点ではどうとも判断できませんが、しばらく経過観察をしていたので報告が遅くなってしまったのです。
ひとまず腹節の脱皮は人の手で行いました。
どうやら後半分の脱皮が終わると、白かった前半分は再び元の色へ戻っていくようです。
このまま推移して前半部の脱皮が始まれば良いのですが…
で、これが一番最近の写真(それでも23日に撮影したものですが)
餌のマアジが写っていますが、もちろん食べたわけではありません。
【飼育研究部 森滝丈也】