4日間の休みを利用して日本動物分類学会参加のため北海道大学へ行って来ました。
多毛類(ゴカイの仲間)の研究者が多く参加していて、興味深い発表ばかりでした。
というわけで(…というわけでもありませんが)本日のブログも多毛類ネタ。
へんな生きもの研究所で飼育中のジンゴロウヤドカリ(沖合底引き網で採集)と共生関係にあるヒメキンカライソギンチャク。
その体壁にウロコムシの仲間が付着(共生?)していました(矢印)
今日初めて気がつきました。
(※画像は論文使用のため非公開)
ウロコムシはその名の通り、背面にウロコが対になって並んでいるのですが、イソギンチャクから取り外してよく見ると、そのウロコの間にもう1匹小型のウロコムシがいるような…(矢印)
(※画像は論文使用のため非公開)
拡大して確認してみると、確かにいます!
(※画像は論文使用のため非公開)
こちらがその小型個体(ウロコはほとんど脱落してしまいました…)
こんな風に小型個体が大型個体のウロコの中に隠れている事はよくあることなのでしょうか?気になります。
(※画像は論文使用のため非公開)
大きな方は成熟したメスのようです(観察中に産卵しました)ということは、小型個体はオスでしょうか?
興味深い。
深場の種類なので、この仲間の習性はほとんど調べられていないかも知れないですね。
【飼育研究部 森滝丈也】