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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

ウデナガゴカクヒトデから大きなスイクチムシが見つかる

スイクチムシ…見かけからは想像つきませんが、実はゴカイなど同じ多毛類(環形動物)の一員。

170種ほどいるほとんどがウミユリ類(ウミシダ類)に寄生していますが、ごく一部がヒトデ、クモヒトデ類から報告されています。

今シーズンの沖合底引き網では複数種のヒトデスイクチムシ(未記載種)を見つけました。それで、今はヒトデが死んだら解剖するのがルーティンになっています。

去年の9月からこれまでにウデナガゴカクヒトデ160匹を解剖して、直腸嚢からA種が10匹、幽門盲嚢からB種が1匹見つかっています。

A種

B種

昨日も先日の沖合底引き網で採集した死んだウデナガゴカクヒトデを解剖していて、またまたスイクチムシを見つけました。

ところが見つかったのは直腸嚢でも幽門盲嚢でもなくヒトデの体腔内。

ヒトデが死んで既に内臓が融解していたので、本来の場所から移動したとも考えられますが…よく見かけるA種とは少し印象が違います。

サイズもかなり大きいようですが、成長段階の変異でしょうか?

興味深いので備忘録としてアップしておきます。

また調べていきたいと思います。

【飼育研究部 森滝丈也】

 

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