昨日のAstropecten sp.のシダムシですが、よく見ると幼生の一部がヒトデの体腔内に放出されていたようです(矢印)
外套の中には矮小化したオスがいて、卵の受精は外套の中で行われるそうです(生態については不明な点が多いようですが)
ヒトデを解剖する際にシダムシの外套を傷つけてしまって卵が漏れ出てしまうことも時々ありますが、今回のシダムシは傷つけずに取り出したのに、ヒトデの体腔内に既に幼生がいたので、これは放出したものかもしれません。
甲殻類なのでシダムシの幼生はノープリウス幼生ですね。長径800μmほど。
こうやって幼生の姿を見ればシダムシが甲殻類なのはすぐに納得できます。
【飼育研究部 森滝丈也】