昨日の餌の時間、ふと水槽をのぞくとオウムガイP149のそばに嬉しいものが転がっていました!
久々の卵です(卵黄のみでしたが)
みなさんご存じでしょうが、P149は水族館で孵化した個体として長期飼育世界記録を更新中(2009.7.10孵化)のオウムガイ。
オウムガイの孵化個体の長期飼育はかなり難しく、世界的に見ても1年以上の生存例すらほとんどないのが現状です。
鳥羽水族館でも、これまでに1000日以上の生存に成功したのは、孵化した160匹のうちのわずか5匹だけで、孵化個体に対する割合で言えば…たったの3.1%です
そんなP149に寿命が近づいているのは確か。
去年の11 月を最後にぱったりと産卵が途絶えていたので、もう打ち止めかと思っていました。(11月までは毎月2回ほど産卵していました)
…それが!
未受精で卵黄のみですが、久々の産卵に驚きました。
もしかしたら、まだまだいけるかもP149
もしかしたら6歳の誕生日を迎えることができるか?…なんて少し期待がふくらみます。
【飼育研究部 森滝丈也】