三重県の尾鷲市には沖合12.5km先にまで取水管をのばして深層水を取水する、海洋深層水取水施設アクアステーションという施設があります。
この施設の取水管の先端(取水口)は水深415mにあり、取水口の近くを泳ぐ魚などが深層水と一緒に吸い込まれてしまうことがあるので、状態が良ければそれを譲り受けて水族館で展示することも。
ちなみに水深415mで水温7.0℃ほど。
昨日、そのアクアステーションから連絡がありました。
体長30㎝ほどのアカドンコ(魚)が捕れたそうです。
今日になってたかむらさんが受け取りに行ったのですが、アカドンコは残念ながら少し状態が悪く、予備水槽で様子見ということになったわけですが…
入館したばかりの魚にはきっとアイツが付いているだろうと、私はいそいそと予備水槽へ…
…いました!
グソクムシです。アカドンコの右のヒレ付け根に寄生していました。
この眼に萌えますね(笑)
ちなみに、よく間違われますが、コイツらグソクムシの仲間(グソクムシ科)とオオグソクムシやダイオウグソクムシ(スナホリムシ科)は違うグループなんですよ。
(※本種はグソクムシ科ではなくスナホリムシダマシ科でした。2015.9.5追記)
グソクムシ科は一時寄生性で、魚の体液を吸っておなかいっぱいになると離れて海底でしばらくじっとする習性があります。
あぁ、コイツはおしり(腹尾節)の彫りがかっこえぇっす。
かなりアカドンコの体液を吸っておなかもいっぱいの様子だったので…
アカドンコから強制退去させ、へんな生きもの研究所で展示することにしました。
おなかいっぱいで転げてます。
へんな生きもの研究所のシロウニ水槽にいます。体長2㎝ほどです。
グソラーさんはぜひ!