先日の飼育日記でヤマトトックリウミグモの担卵肢にコケムシが付着していたと書き込みましたが、この担卵肢は元々卵を抱えるために使われるもの。
基本的に頭部の付属肢は4対あり、3対目が担卵肢です。
(画像はウミグモを腹側から見たようす)
基本的に担卵肢を持つのは卵保護をするオス。
ですが、グループによってはオスメスのどちらにも担卵肢がある種類もいます。
ヤマトトックリウミグモはオス、メス共に担卵肢があります。
実は、過去に何度か抱卵中のヤマトトックリのオスが入館し、孵化・幼生の飼育に挑戦したことがあるのですが、失敗続き…
先日、抱卵個体が手に入ったので、今回はへんな生きもの研究所の水槽内で孵化・飼育に挑戦してみようと思い立ち…
水槽に搬入しました。
これまでのように幼生をシャーレの中で育てるよりも、条件は良いのではないでしょうか?
ところで。
ヤマトトックリはふつう2本の担卵肢が卵塊を貫通する格好になっていますが…
この個体は左の担卵肢が卵塊からするっと抜けてしまったようです。
卵発生には全く問題はありませんが、これに気が付いてしまってから妙に気になって気になって…
シャツの袖を通すように、卵塊の穴に左脚を通してやりたい衝動に駆られています(笑)