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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

ダイオウグソクムシにコケムシがいました

ダイオウグソクムシ№5の左第5胸脚あたりに秘密の花園をつくっている内肛動物(ロクソソマ科Loxosomella sp.)

萌えます。

他の脚にも付着していないかと、今朝、ちょうど良い向きにいたダイオウグソクムシ№5を観察してみました…

すると、右第3胸脚の広範囲にもフラワーガーデンが!

それだけじゃなく、もうひとつ面白い生物も見つけました。

 

コケムシです!(大きめの傘みたいなのがそうです)

外見はよく似ていますが、コケムシは内肛動物とは異なる動物群(外肛動物)で、小さな個虫が集まって群体をつくります。

 

この仲間も拡大するとなかなか美しい姿をしています。

これは櫛口目Triticella属のコケムシのようですね(黒線は2mm)。

Triticella属は個虫が筒状で細い軸で起立するのが特徴です。

以前、オオグソクムシの幼体に付着した櫛口目コケムシ(Triticella sp.)を見つけて、研究者に問い合わせたことがあるのですが、それはほとんど情報の無い珍しい種類でした。

オオグソクムシ以外でもニューカレドニアオオグソクムシBathynomus richeri でも同属のコケムシを見つけているので、これで展示3種全部で見つかったことになります(笑)

 

深海に棲むコケムシはまだまだ研究が進んでいないようで、水族館に搬入される深海生物に付着しているコケムシを見つけると、それだけで興奮してしまいます(笑)

 

お、右第3胸脚だけでなく、第2胸脚にもいました。

別個体№23にもいました。

どうやらコケムシは結構付着しているのかも知れません。

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