成体のセノテヅルモヅルに時々幼若個体が取り付いていることがあります。
おそらく親子ではないようですが、個体間の移動はほとんど無く、一度取り付いたらその関係は長期間持続するようです。
幼若個体は成体の腕の中に身を潜め、餌を横取りしつつ成長しているようなので、この行動は「すねかじり」的なものではないかと考えています。
いつもは口のある裏側に潜んでいますが、ごく稀にこんな風に表に出てくることも…
それでは、いつになれば幼若個体は成体から独立するのでしょうか…?
そのタイミングを知りたいと思っていました。
へんな生きもの研究所で展示している幼若個体は既に1年4ヶ月ほど飼育していますが、随分と体が大きくなってきました。
今朝、見回りの時に水槽をのぞくと…
お?幼若個体が普段と違う位置に移動している…!
これは、もしかして!
しばらく見ていると、そのうち成体は幼若個体を残して去っていきました…おぉ!
成体の調子が崩れたときに(死ぬ直前)幼若個体が去ることはありましたが、状態が良いまま双方が離ればなれになることはこれまでに一度も確認していません。
これは、ついに「すねかじり生活」は終了ってことなのでしょうか?
今後の推移が楽しみです!
今朝は、これ以外にもこの成体(オス)と同居の別個体(メス)の動きがいつもと異なっていたように見えました。
感情を読み取るとまでは言わないけど、腕の動きでテヅルモヅルの行動解析/予測なんてできないかなぁ…
将来、そんな機械ができたら、名前は「モヅリンガル」なんてどうでしょうか?(笑)