はい、恒例の「○○がいました」シリーズです(笑)
今回見つけたのは…ハイクラゲの仲間。
へんな生きもの研究所で給餌中、水槽の中のアクリル管の表面に何やら小さなイソギンチャクみたいなヒドロ虫みたいなものが付着していることに気が付きました。
大きさ1㎜ほど
老眼が進んだ目で凝視すれば、どうも触手の先端が丸く膨らんでいるように見える…
この形態、ちょっと怪しい…
もはや肉眼ではなく心眼で「へんな生きもの」に違いないと確信。
そして、夕方サンプリングして顕微鏡で確認してみたら…
ハイクラゲの仲間のようです!
初めて見つけました。
予想以上の「へんな生きもの」!興奮です。
ハイクラゲの仲間はカサが盤状に変化していて、触手を使って這う習性を持つ、クラゲっぽくないクラゲ。
泳ぐことはないそうです。
さらに興味深いのは…
ハイクラゲの仲間は全部で4種類いるのですが、近畿地方、瀬戸内海、四国あたりではこの仲間はまだ見つかっていないこと。
今回見つけたのは、野外ではなく水温10℃の水槽の中ですが…
水槽で展示しているのは三重県熊野灘の底引き網漁で捕獲された生物がほとんどで、水槽に補給している海水ももちろん鳥羽湾のもの。
…そういうことから推理すると、このハイクラゲの仲間が三重県の海に分布している可能性は大いにありそうです。
円盤の辺縁部にクラゲ芽が3つできている個体も採集できました。
口側から撮影
ん?ハイクラゲの仲間って、こんなところにクラゲ芽を持つものなのか…?
非常に気になります。
反口側 眼点が見えます。
さぁ、今回見つけたのはどのハイクラゲの仲間なのか?これから調べていきたいと思います。