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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

オウムガイP131

ちょうど去年の今頃…当館で2008年4月23日に孵化したオウムガイ(個体識別番号NO.131)がオウムガイ類の繁殖個体として世界最長飼育記録を樹立したことがニュースになりました(当時の記録は1319日)。

これまでにニューカレドニアのラグーン水族館、ハワイのワイキキ水族館と当館の3館がオウムガイ類の継続的な孵化に成功していますが、1000日以上の長期生存をしたのは当館のみ。

さらに当館でも1000日以上生存した個体は、このP131を含めオウムガイで3匹、オオベソオウムガイで6匹に過ぎません。

【割合で言えば、オウムガイで1.9%(3/155個体)、オオベソオウムガイで9.8%(6/61個体)】

それで、報道発表後に取材を受けた時も「もうそろそろ死ぬかもしれません…(オイオイ)」と非公式コメントしていたのですが…(苦笑)

どっこい、P131は現在も記録を更新中です!調子も良さげ。

 

去年の12月と言えば、ちょうど日本動物園水族館協会に「オウムガイ類の繁殖」で大きな賞(古賀賞)の申請をした頃で、受賞決定まで生きていてくれ~と願っていました。そうしたら(か、どうかは知りませんが)無事クリア!

じゃ、次は4月の孵化4年の誕生日を迎えさせてくれ~と願ったら(か、どうかは知りませんが)何とこれも無事クリア!

じゃ、じゃ、次はせめて5月の古賀賞の授賞式まで生きていてくれ~と願っていたら…何とこちらも無事クリアして、晴れて受賞!

ということで、現在に至ります(笑)

 

最近の夢(目標)は世界初のオウムガイ飼育繁殖個体の繁殖。

(おぉ、かなり大きく出ましたね)

最近、P131の交接らしき行動を2回ほど見かけて(この時は不完全でしたが)、去年はほとんど可能性がないとまで思っていた繁殖も、もしかして…と思えるようになってきました。

 

9月あたりから同居メス(繁殖個体)は徐々に形の良い卵を産むようになってきているし、もしかしたらこっそりとP131と交接しているのかもしれないなぁ。

 

こうなったら、P131よ、繁殖成功のその日まで生きてオウムガイ飼育の歴史を作ってくれ!

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