昨日、紹介した熊野灘で採集した正体不明ナマコを調べてみましたが、どうやらカワラキンコ Hemiocnus tegulata のようです。
瓦のように重なった強固な体壁の骨片が特徴のひとつで、よく見るとなかなか味わい深い姿をしています。体長1cmほど。
飼育種類数日本一(1200種)の鳥羽水族館ですから、さっそくこのナマコも飼育生物として登録したいと思います。
さて。そのカワラキンコですが、種類を調べようとシャーレに取り分けてしばらく放置していたら、何と卵を産みました(受精はしていません)
卵径は0.3mmほど。体の割に大きな卵のように見えますが、ナマコの仲間としてはそれほど大きな卵サイズではないようです。
こんな風にして簡単に産卵するのであれば、オスとメスを一緒にしておけば繁殖も狙えるかもしれませんね。
それはまたの機会に…
【飼育研究部 森滝丈也】