クマムシ(ヨコヅナクマムシ)の展示を開始してから1週間が経過しましたが、まぁ色々と問題点が山積しています。
クマムシは緩歩動物(かんぽどうぶつ)と呼ばれるグループなので、ゆっくりとはい回るイメージがありましたが、これが結構動きまわるのです。
体長0.2mmほどの大きさなので顕微鏡で観察するのですが、これがすぐに逃走。
気が付くと、すっかり視野の外…
顕微鏡に付きっきりでガイドするわけにもいかず、クマムシさんには常に視野の中でモゾモゾしていただきたい。
(ちなみに展示ではこんなに大きくは見えません)
イメージとしてはこれ↓ぐらい。
餌のクロレラの中を動き回り、クマムシの後ろに道ができるのは見ていて楽しいのですけどね。
シャーレの中の飼育密度を上げるか、何か囲いみたいなもので視野からの遁走を防ぐ工夫が必要だなぁ。
動く姿はかわいくて、結構認知度が高いクマムシ。
顕微鏡をのぞいてクマムシの姿を見つけたお客様のわぁ!という歓声を聞くと嬉しくなります。
予備のシャーレでは産卵もしています。
ヨコヅナクマムシはメスしかいないので単為生殖です(横綱なのにw)
卵は定期的に回収して、孵化を待ちます。どんどん増やしていかねば…こんなクマムシを飼育して展示している施設は、今のところ世界でもおそらく鳥羽水族館だけ。
だから見せ方をバージョンアップしてクマムシの魅力を伝えていかなければ!の使命感。
そして、あの芸人さんともコラボしたい…と俗っぽい野望も抱いていたり(笑)
【飼育研究部 森滝丈也】