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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

シーグラス水槽あれこれ

先週末、はるばる関東から大学生が4名来館しました。

水草の研究をしている学生さんで、今回の目的はシーグラス水槽の視察でした。

シーグラス…海草です。

向学心のある学生さん、良いですね。こちらも刺激を受けます。

 

あまり目立ちませんが鳥羽のシーグラス水槽はその世界?では結構有名なようです(笑)

ほとんどがリュウキュウスガモですが、8年前にセレナ入館20周年イベントで与えたけれど拒否られたウミショウブもまだ元気に残っていますよ(笑)

 

最近は植え替えなどもしておらず、ほとんど手を加えていないので水槽内がどんどん自然に近づいて独自の生態系が構築されています。

よく見ると小さな生きものがワラワラしています。

これはスイツキミジンコの仲間。体長0.5mm 後ろがオス。

なぜか集まるイソコモチクモヒトデ。卵胎生の小さなクモヒトデです。

枯れたリュウキュウスガモの葉上に並ぶのは、小さなエダアシクラゲのポリプたち。

砂の中にはアプセウデスの仲間(等脚類)…

わかりにくいけど、実物は動きがカワイイ。ケラみたい。他にもカイメンやらゴカイやら…いろいろ。

楽しいです。

シーグラスが元気だと小さな生きものたちも状態良くなりますね。お互いに支え合っているのでしょうか。

 

最後におまけ。

このシーグラス水槽はジュゴン水槽と向かい合わせになっているので、ガラスの写り込みを利用するとセレナがシーグラスの中に埋もれているような写真が撮れますよ。

こんな感じ。

…き、きびしいか!?(笑)

そんなこんなで、閉館時間のひとときにシーグラスを見ながら野生のジュゴンが泳ぐ南の海に思いをはせたりして…

【飼育研究部 森滝丈也】

 

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