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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

生まれました!(笑)

それは巷で話題?の「バナナムシ(仮)」

本日クモガタウミウシの体内から出てくる場面に初めて遭遇しました(厳密にはニアミスでしたが)

 

今朝の8時、水槽のクモガタウミウシに寄生したバナナムシがいつも以上にはっきりと透けて見えている事に気が付きました。

これは外に出る瞬間が見られるかも。

11時過ぎに確認すると、ほとんど出る寸前…

お、ほとんど頭が出ているか?

意外と早い速度で外に出るんだなぁ。

…など思いつつ、このまま観察を続けていたかったのですが、今日は潜水掃除当番。

残念ながらこれでタイムアップ!

 

1時間後…急いで潜水掃除を終わらせて水槽へ戻り、再びクモガタウミウシを見ると…!

あぁ残念!既に出てしまったあと。

直下には先ほどまでいなかったバナナムシの姿が。

どうやらバナナムシがクモガタウミウシの体腔から出る際には、その体壁を突き破るようです。

でも、バナナムシが出てもクモガタウミウシは平気なようで、それが不思議。

傷も見あたりません。

 

ところで。

先日、死亡したクモガタウミウシを解剖してみたのですが、口球(口の筋肉)のあたりに若いバナナムシ?みたいなものが複数付着していました。

このことから推察すると…バナナムシはクモガタウミウシの組織に寄生して、成長すると体内で自由に動き回り体外に出るようです。

…肝心の正体は未だ不明です。

【飼育研究部 森滝丈也】

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