最近、複数のお客様から続けてロクソソマについての質問を受けました。
このところ、あのダイオウグソクムシよりもむしろロクソソマについて尋ねられることの方が多いので、もしかしたら近々ロクソソマブームがくるのかも知れません(笑)
(ロクソソマとは内肛動物門ロクソソマ科の総称)
…ま、それは冗談として。
本日も、へんな生きもの研究所でオニダルマオコゼに付着したロクソソマ(ロクソミトラ属の一種)について尋ねられました。
(この方は以前もお便りコーナーで質問されたそうです)
既に何回か飼育日記に書き込んでいますが、へんな生きもの研究所のロクソミトラは元々オニダルマオコゼの体表で見つかったものでした。
その宿主が死亡後、アクリルパイプに付着していた残党が無事に2代目の魚体へ移動を果たし、2代目の体表でも再び勢力を拡大しつつあったのですが…
今朝、出勤すると…その2代目オニダルマオコゼが脱皮しているじゃないですか!
せっかく勢力拡大していたのに、また「ふり出しに戻る」です。
こういった脱皮する生きものに付着する宿命ですね。
脱皮と脱皮の合間に勢力を拡大して、子孫を残していかなければいけません。
ところがよく見ると、オニダルマオコゼの体表から完全に駆逐されたわけではなく、少数の残党が確認出来ました。
ロクソソマの仲間は萼部からの出芽による無性生殖でも増殖可能で、出芽状態のものをよく見かけますが、この画像ではほとんど見当たりませんね。
取り付いて間の無い若い個体なのかも。
こいつらが成長してどんどん無性生殖を繰り返せば、また近い将来、オニダルマオコゼの体表に秘密の花園(ロクソミトラ帝国)が築かれることでしょう
こいつはロクソソマの仲間としては比較的サイズが大きいので、肉眼観察もなんとか可能。
興味ある方は是非どうぞ!
3階、特別展示室にいるアカイセエビの甲羅にもたくさん付着していますよ。
追記)ちなみに、これが以前撮影した『出芽している状態』です。