へんな生きもの研究所のレギュラーメンバー「カイカムリ」は、どこかテディベアっぽい雰囲気のモフモフなカニの仲間です。
通常は全体が褐色で、なぜかハサミ脚の先端だけは鮮やかなピンク。
これが指先にマニキュアをしているみたいに見えるので、へんな生きもの研究所では「指先美人」と紹介しています。
そんなカイカムリですが、実は、今、予備水槽に少し変わった個体がいるんですよ。
それは、こちらの青いカイカムリです!
どこかフィギュアみたいですが、生きています。
なぜ、このような体色なのか、はっきりとした理由は不明ですが、エビやカニなどでは、このような青い変異個体は時々出現します。
実は、甲殻類の体色は外骨格に含まれるアスタキサンチン(色素)とタンパク質が結合して生み出されたものです。青い突然変異個体は遺伝的にこの結合がうまくいかないために「青く」なるのだと思われます(…たぶん)。
今、青いカイカムリは予備水槽暮らしですが、チャンスがあれば展示デビューも考えています。
【飼育研究部 森滝丈也】