ポットベリー・シーホースというタツノオトシゴの仲間の赤ちゃんがうまれました。
「ポットベリー」とは「ぽっこりしたお腹」という意味のようです。
ポットベリー・シーホースのオスは育児嚢(いくじのう)という卵を入れるための袋を持っています。
オスは育児嚢の中に海水を入れ、メスの目の前で膨らませたり萎ませたり‥。
「みて!こんなに入るよ!しかも空だよ!」とアピールします。
その後、メスの気分がのればダンスをするように複雑に泳ぎ始め、頭部を水面に向けながら急浮上します。
この予測困難な動きにオスがついていき、メスが認めればペア成立です。
オスは横目でメスの動きを見ながら必死についていきます。頑張れオス。
そして見事なシンクロ。頭部の角度もばっちりです。
今回繁殖したペアは仲睦まじく、ぺアを形成してからは2〜3分間クルクルと回る複雑なダンスを行い、時には尾を絡ませて一緒に泳いでいました。
2匹のデートを見ているこちらが照れてしまう程のラブラブっぷり。
…素敵ですね。
見入ってしまって写真を撮り損ねたことが悔やまれます。
そしてうまれたこの子達。
(お腹のオレンジ色は餌のプランクトンの色が透けて見えています。たくさん食べました。)
大人と比べるとこんなに小さい!
現在、特別展示室にて展示中です。この子達のお腹はまだぽっこりしていませんが
今日も健やかに成長中。
みんな大きくなーれ!
【飼育研究部 さいとぅ】