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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

テンプラ2022

テンプラ2022

2020年に採集したテンプライソギンチャクがかなり小さくなってきたので、名古屋大学の菅島臨海実験所の協力で新しい群体を新規導入しました。

このテンプライソギンチャクはノリカイメンの一種と共生する珍しい生態を持つイソギンチャクで、4年前に新種記載された新顔で、今のところ、生息が知られているのは日本全国でも鳥羽を含めた数地点だけ(展示はおそらく鳥羽水族館だけ)。ユニークな和名はカイメンに埋もれたイソギンチャクの姿がエビの天ぷらに似ていることに由来します。

今回の群体は「天かす」ぽさが強めですね(笑)

テンプライソギンチャクはイモムシのような姿に変化して別の場所(カイメン)に移動し、そこに潜り込んで再びイソギンチャクの姿になる興味深い生態が明らかになっています。

これは飼育を通じて明らかになったもので、今後も飼育を継続してさらなる生態の解明に努めたいと考えています。

さて、2020年の群体はカイメンがかなり萎縮してイソギンチャクが過密状態だったので、取り外して今回導入した群体の上に乗せてみました。

おそらく、このピンクのイモムシ(テンプライソギンチャク)たちは新しいカイメンに潜り込んで再びイソギンチャクの姿に変化すると思われます。

ちなみにこのテンプライソギンチャクは大きさ5mmほど(「エビ天サイズ」ではありません)。ぜひ、へんな生きもの研究所でご覧ください。

【飼育研究部 森滝丈也】

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