先日の日記で、アカモントゲオキヤドカリの共生関係にあるヒメヤドカリスナギンチャクについてちょこっと紹介しましたが、憶えているでしょうか。
このヒメヤドカリスナギンチャクはポリプの個数が2~8程度にしかならない小型のスナギンチャク(群体の大きさ2~3㎝ほど)なので、これを利用するヤドカリも小さな個体ばかりです。
ただし、小型と言っても、ヤドカリと比較すると不釣り合いに思えるほどのサイズ感。実際、ポリプを大きく広げるとかなりアンバランスに思えるほど…(笑)。こんなの背負って移動できるのか?と心配になります。
あ、でも、このスナギンチャクを背負ったヤドカリが活発に動き回る印象はないので、もしかしたら、アカモントゲオキヤドカリは深海の海底でじっとしていることが多いのかもしれません。
ちなみに、このスナギンチャクは底曳網で比較的よく採集されて和名もありますが、きちんとした分類学的研究は進んでいないようです(おそらく未記載種だと思います)。
へんな生きもの研究所のアパート水槽で展示しているので是非ご覧ください。
【飼育研究部 森滝丈也】