皆さんこんにちは、ともちゃんです。
セイウチの発情期がそろそろ後半戦に入っていることは、飼育日記でも何度か話題に出してきました。
セイウチの発情期の話題になると「メス目線」でのお話が多かった気がするので、今回は「オス目線」のお話を。
当館のポウちゃんは、発情時期には特有の鳴音を出したり、ガラスを叩いたりする行動が見られます。
いくらオスの準備がOKでもメスの準備ができていなければ交尾は成立せず、妊娠にも繋がりません。
ポウちゃんはだいたい1月中旬くらいから、ホルモン値の上昇などの準備が整いますが、メスたちはもう少し後です。
なのでやり場のないモヤモヤが溜っていくのでしょう。
メスたちの準備が始まる頃にはポウちゃんは発情のピークに差し掛かろうとしているので、メスに対する行動が激しくなることがほとんど。
遺伝子を残そうと激しさを増す発情期中のセイウチ達の前では、人間がしてあげられることはほとんどありません。
あんなにエサ大好きなポウちゃんがトレーニング中に離れて行ったり、急にエサを食べなくなったりと、いつもとは違う日も多いです。
日によって変わるポウちゃんにしっかりと寄り添って、体調を崩さないように見守っていきます。
【飼育研究部 ともちゃん】