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熊野灘の水深300mあたりに生息するアラレナガニシは時々不思議な行動を見せてくれます。
特に、ここ数日はそんな不思議な行動を頻繁に見かけます。
大きく背伸びをしたり…
体を大きくねじって、二股になった腹足で貝殻を掃除するような仕草を見せたり…
見れば見るほど、何をしているのか気になる興味深い行動です。
アラレナガニシの腹足の前端は明らかに二股に分かれていますが、この「二股の腹足」って、他の貝ではあまり見かけないような…
これを使って積極的に貝殻のケア（？）をしているように見えるので、本当に「手」の役割を持っているとしたら興味深いですね。
アラレナガニシの貝殻にはスナギンチャクの一種が共生することが知られていますが、この共生関係と「二股の腹足」が何か関係があるのか、気になっています。
【飼育研究部 森滝丈也】
