オオベソオウムガイM63が孵化から7ヶ月経過しました。
珍しくガラス面に付着していたので、もしかして…と観察すると、あるものがチラリ。
そうです、交接腕です。交接腕が確認できたことで、このコがオスだと判明しました!
実は、オスのオウムガイの口の左側には交接腕があります(メスに精包を渡す際に使う腕)。元々は3本の触手ですが、成長に伴って大きく変形して交接腕になります。今回のような若齢個体でも口の周囲を見ることができれば雌雄判別は十分可能です。
ちなみに性成熟に達したオスの交接腕はこんな感じ(この個体は右側に交接腕がありますが、こういう個体もまれにいます)。
他の触手とは全く違っているのがわかるでしょうか?
【飼育研究部 森滝丈也】