昨日は水族館から1時間ほど南下した漁師町に生物収集に出かけました。
定期的におこなっている生物収集ですが、ここではイセエビの刺網やタコ漁のカゴなどで採れた魚やカニやウニやらを漁師さんからいただきます。
今はイセエビ漁のシーズンですが、1月に入ってから風の強い日が続いているらしく、あいにくこの日はイセエビ漁はお休みでした。
漁師さんが取り置いてくれていた魚などをいただきました。
今回はラッパウニがたくさん。
以前はこんなに採れることはあまりなかったような気がしますが、最近はよく見かけます。
そしてこんな見慣れないヤドカリも。
よく見かけるイシダタミヤドカリやソメンヤドカリとは違いますね…
水族館に戻ってから確認すると、サメハダヤドカリでした。
普通種ですが、このヤドカリもこれまではあまり見かけなかったような気がしますね。
※三重県立博物館研究報告第6号で報告されていたこの地点での採集記録は1例だけでした(1979年10月29日)
ちなみにタイトルの「ゴナ」とは、この地方のヤドカリの呼び名です。
どのヤドカリもひっくるめてゴナと呼ぶようです。
このあたりでは大型のヤドカリを焼いて食べる習慣があるので、網の手入れをしながら、おやつにやどかりを焼く漁師さんを見かけることがあります。
【飼育研究部 森滝丈也】