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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

オウムガイの胚の向き

オウムガイの卵は外殻と内殻の2重構造になっています。

今回は内殻とオウムガイ胚の位置関係のお話です。内殻は2つが合わさった形になっていますが(ピスタチオやギンナンの殻に似ています)卵の中のオウムガイ胚は2つの内殻に対して常に平行になっています。つまり胚は右(R)と左(L)を内殻に挟まれた格好になるわけです。

おそらく成長に伴って卵殻を押し広げていきやすいように、こういう位置になるのでしょう。

面白いのは、産み付けられた卵の向きとは関係なく、いつでも胚は内殻と並行になるということ。どういう仕組みで平行になるのか興味深い。

平行になる仕組みのカギとして挙げられるのは、発生初期のオウムガイの胚はどうやら卵の中で動くことが(回転)できるということ。

これは以前観察したオウムガイの発生初期の胚ですが、この画像では胚の右側(R)が下になっていますが…

3日後に確認すると胚は180°回転して左側を下にしていました。

どうやら発生初期の胚は卵の中で動いて位置を決めているようです(ただし内殻に対して常に平行になる仕組みは不明ですが)。

ちょっと難しい話になってしましましたが、個人的にはとても興味があります(笑)

【飼育研究部 森滝丈也】

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