先週の水曜日の夜(21:59)宿直担当者からメールがありました。
コーラルリーフダイビングゾーンにあるひとつの水槽が白く濁り、0.5mmほどの卵のようなものがたくさん漂っているとのこと。
状況から判断すると、おそらくイソギンチャク(あるいはサンゴ)の卵でしょう。
翌日、回収した卵を確認してみましたが、やはり間違いありません。
ところが、この水槽で該当する種はセンジュイソギンチャクとサンゴイソギンチャクの2種だけ。
センジュイソギンチャクは1個体だけですし、たくさんいるサンゴイソギンチャクは通常、無性生殖(分裂)で繫殖するはずですが…
正体がわからないまま48時間経過…。残念ながらほとんどの卵は崩壊してしまいました。
ところが、よくよく見ると6個だけ残った卵が発生しているじゃないですか!
今は全長1mmほどのプラヌラ幼生となってシャーレの中をゆっくりと泳ぎ回っています。
果たしてこれは正常な産卵なのか?産卵した親は誰なのか?今はわからないことばかりですが、このままプラヌラが育ってくれれば正体が判明するかもしれません。
まずは備忘録として記録しておきます。
【飼育研究部 森滝丈也】