現在飼育中のオスのパラオオウムガイ6匹のうち成熟個体は3匹
鳥羽水族館史上最大殻径を誇る立派なオスです(殻径222.5mm)ちなみに世界記録は226mmだとか。
オウムガイの成熟個体は殻の成長が止まっているので、水槽内でそれ以上大きくなることはありませんが、未成熟個体は殻が成長します。
こちらが予備水槽で飼育中の未成熟オス№79(入館時の殻径156.9mm)
殻の黒いスジが搬入時の殻口部分で、その先が搬入後およそ3ヶ月の成長分になります。
予想以上に成長が早く、計測すると36mmも成長していました。
採集からおよそ100日で36mmなので成長率はおよそ0.36mm/日(他の2匹は0.32mm/日、0.29mm/日でした)
過去の研究によると殻径170mm程度のパラオオウムガイの場合、成長率は大体0.1mm/日前後だそう(小型個体であればもっと成長率は高いようです)
もっとも、過去のデータは捕獲した野生個体を放流・再捕獲して計測したものなので、海と水槽、単純な比較はできないかもしれませんが、ひとまず1つのデータとして記録しておきます。
【飼育研究部 森滝丈也】