外部サイト移動へのご注意

予約・購入サイト「Webket」に移動します。
よろしいですか?
いいえ

鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

ウミサボテンが産卵しました

釣りバカ飼育員つじです。

先日、帰宅してお風呂に入り、ゴボウ大量投入の豚汁を啜ろうとしたときにTEL

もりたきさんからでした。

「つじくん、ウミサボテンが産卵しているよ!」

あわてて、短パンのまま水族館へ駆けつけました。

すると、

おお!

(撮影はもりたきさん)

産卵しているではないですか。

ウミサボテンの産卵はあまり知られていなくて、産卵例も私が知る限り、関係者の方が一度見たことがある。という情報が一件のみ。

へんな生きもの研究所を設立して3年目、この産卵は個人的にとても嬉しい!

気になるのはからだのどの部分から放出しているのか。

(撮影はもりたきさん)

これがはっきり分かりません。ポリプの先なのかな?といったところです。

ここで気になることが。

プラヌラなのか?卵なのか?

サンゴなどでは、産卵に二つの形態があります。

①つ目は放卵放精型:卵と精子を一斉に放出して海面付近で受精するタイプ

②つ目は保育型:体内で受精して、成熟したプラヌラを放出するタイプ

②であれば、すぐにふよふよと泳ぎ出します。

はたして。。

これは、、、ほぼ真球で動かない。おそらく卵です。

同時に放精は見られていなかったので未受精卵なのか?

卵径は約800マイクロ

12時間後

くしゃくしゃっとなりました。

21時間後

縦方向に伸張しているように思えます。

そして、36時間後

びっくりしました。うようよと回転しながら泳いでいます。

動画が貼れないのが惜しいですが、、、

プラヌラになりました。受精していたのですね。

さあ、今後の展開が楽しみです!

また後ほど。

飼育研究部 辻 晴仁

Share