へんな生きもの研究所でクマムシ(ヨコヅナクマムシ)を展示しています。
前回のブログで紹介したように、当初はちゃんと寒天培地を用意して餌を与えてクマムシを飼育していたのですが、思いの外 手間がかかるため、今は水族館での飼育はあきらめてクマムシ博士から必要になればその都度乾燥クマムシを郵送してもらっています。
乾燥クマムシは水で戻すと、すぐに活発に動きまわり、1週間はそのまま観察できます(最終的には死んでしまいますが)
ところが。
今回のクマムシ達は元気なようで、小さなシャーレの中でどんどん産卵し、卵からは幼体がどんどん孵化してくるじゃないですか!
クマムシの子どもたちは元気にシャーレの中でモゾモゾと這い回ります。
餌もないのに…
しかし、クマムシと言えども、餌を与えなければそのまま死んでしまいます…
健気に動き回るクマムシ達を見ていると、きちんと餌を与えて飼育しなければという感情がムクムクと…(飼育員の性でしょうね)
そこで、さっそく寒天培地を作り、そこにクマムシファミリー(?)を引っ越しさせました。
餌となるクロレラを注文し、与えると…喜んで食べているように見えます。
ところで。
クロレラの中を突き進む姿はなかなか面白いのですが、寒天培地でクマムシを飼育すると、それに爪を引っかけて元気に這い回ることになります。
これだと顕微鏡でのぞいてもクマムシの背中側しか見えないということに…
もちろんこれが本来の姿(動き)
ですが、こうなるとクマムシはイモムシかクロワッサンにしか見えません(笑)
水だけが入ったシャーレの中でモゾモゾもがく姿こそ萌えポイントだと思っているので、展示方法にはもう一工夫必要かもしれません。
【飼育研究部 森滝丈也】