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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

イッカクダコはペニス2本?

オニタビラコは4/30日の誕生花、花言葉は「純愛」「仲間と一緒に」だそうで。

カワウソに対する純愛ですかね(笑)

 

なんて、りゅー君の間違いを指摘しておきながら恥ずかしいのですが…今日書き込んだ自分の「アカフクロウニ」も間違いかもしれません。

研究者さんから指摘を受けました。

明日、ウニを要確認です。

間違っていたらいたで面白い展開になりそうですが…

 

さて。話はガラッと変わって…

本日イッカクダコが4匹入館しました。

1匹は既に死んでいました(業者さんが気をきかせて送ってくれたようです)

さっそく解剖です。

イッカクダコのオスは左第3腕が交接腕になっているのですが、この個体は交接腕が見当たらない…メスでしょうか?

裏返して漏斗の上側あたりから外套膜を切り開きます。

あれ?精巣がある…(白いかたまりが精巣)

…ということは、交接腕が見当たらなかったのにこの個体はオスだったのか…?

いや、それよりも驚いたのは…このタコ、陰茎(ペニス)が2本あるじゃないですか!?(矢印から下に伸びている部分がペニス)

普通、タコは左側にしかペニスはなかったはず。少なくともマダコではそう。

いくつかの解剖図を見たけれど…やはりそう。

これはこの個体がイレギュラーなのか?それともイッカクダコには普通に2本あるものなのでしょうか?

 

ちなみにどちらのペニスも機能しているようで、共にペニスの中に精莢(精子の入ったカプセル)が入っていました。

これはそれぞれから引き抜いた精莢です。

興味深いので備忘録として載せてみました。

(動物について知識が増えれば、飼育技術の向上につながります)

2本のペニスについて詳細が判明すればまたお伝えします。

【飼育研究部 森滝丈也】

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