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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

キンチャクガニの餌の食べ方

へんな生きもの研究所で現在キンチャクガニを1匹だけ展示しています。

ハサミ脚(第1胸脚)でイソギンチャクを持つ習性が有名です。

イソギンチャクは敵への威嚇などに使われるようです。

先日、テレビ番組の製作会社から問い合わせがありました。

餌を食べるときにキンチャクガニはイソギンチャクを地面に置いてハサミを使って食べるのですか?と…

どうも、インターネット上でそのような情報を目にしたようです。

 

私が知る限り、そのような事実はありません(脱皮するときは一旦イソギンチャクを置くとは聞いたことがありますが、見たことはありません)

 

それではどうやって食べるのか?

実は、キンチャクガニはハサミ脚にイソギンチャクを持ったまま、他の脚を使って食べるのです。

ハサミ脚は使いません。いや、使わないはず…です。

 

ちょうど給餌日だったので、しっかり確認することに…

結果、最初に餌(今回はオキアミ)に口を近づけて、第2胸脚で押さえるようにして食べていました。

やはりハサミ脚は全く使いません。

これは、人間で言えば、手を使わずに足で食べる格好でしょうか(笑)

 

次は脱皮の際に本当にイソギンチャクを離すのか、確認してみたいですね。

【飼育研究部 森滝丈也】

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