昨日は沖合底引き網漁船に乗船させて頂き、熊野灘漸深帯の生物を採集してきました。
あまり変わった生物は採集できなかったのですが、メダマウオノシラミが1匹ゲットできました。
さっそく、へんな生きもの研究所のヨツバカワリギンチャクの水槽に収容しました。
2つの大きな複眼が癒合したなかなかインパクトのある面構え。
へんな生きもの研究所でこの種類を展示するのは2回目になります。
メダマウオノシラミは一時寄生性で、魚の体表に取り付いて体液を吸い、満腹になれば魚体から離れて海底に落ちて消化を待つという習性を持ちます。
今回の個体は魚の体液を吸ったばかりのようでお腹がパンパン。
消化するまでしばらくは底でごろ寝生活を送るものと思われます。
一応、展示水槽にいれてありますが、満腹時は砂の中に潜ってじっとする習性のようで、まるっきり展示になっていません…
あしからず。
(追伸)宿直の情報で夜間は歩き回っている事が判明しました。日中は砂の中に潜って(休息?)います。
【飼育研究部 森滝丈也】