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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

オウムガイの触手

先日の月曜日。

HPのフォトギャラリー用にオウムガイP149の画像を依頼されました。

快諾したものの、オウムガイってどの画像でもあまり変化ないからなぁ…と少し不安に。

とりあえず写真を撮りに水槽へ向かうと、おぉ!めったに見られない格好でお出迎えしてくれたじゃありませんか!

水槽の壁に口元を押し付け、口や触手が丸見えです。

さすがP149、飼育記録更新中なだけあるわぁ(笑)

 

よくクイズの問題にするのですが 『タコは8本、イカは10本。それではオウムガイの腕は何本?』

この答、皆さんご存知でしょうか?

答えは…
「オスが66本、メスが90-94本」
意外と多いでしょ?

普段よく目にするウネウネと動く細い腕(触手)が左右19本ずつの38本。

加えてその内側、口の周囲に24本。(ちなみにオトナのオスでは、この内の左側3本が一体化して大きくなり、精子を渡す『交接腕』に変化します)

眼の前後にもセンサーの役割を持つ触手が1本ずつ合計4本あるので、これで合計66本。

オスはこれで全て。

 

メスはさらに24~28本多くなります。

それは産卵のための器官(腕)で、口の下側にあります。

こちらの画像で先端が確認できますね(漏斗の上)。

この腕については以前の日記にもアップしているのでそちらもご覧ください。

https://aquarium.co.jp/diary/archives/5910

これで90-94本。

かなり特殊化した腕を持つオウムガイ。
知れば知るほど興味はつきません。

【飼育研究部 森滝丈也】

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