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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

無腸類が勝手に水槽にいます

今日はセンター試験2日目。受験生の皆さん、お疲れ様でした。

 

受験生ならよくご存じでしょうが、生物の分野で「新口動物」「旧口動物」という語句があります。

【新口動物】は、胚に最初にできる陥入部分(原口)が肛門になり、その反対側に新しく口ができる動物群のこと。

対して、原口がそのまま口になる系統が【旧口動物】ですね。

(例えるなら、軟球を指でへこませて、そこが将来、肛門になるなら、新口動物みたいな?)

 

これまで【新口動物】には棘皮動物(ウニやヒトデなど)、半索動物、脊索動物(ホヤ、脊椎動物など)の3つの動物群しかいないのが通説でした。それが最近、研究が進み、ある動物群が新たに4番目の新口動物の仲間入りすることが明らかになってきたそうです。

これが無腸類。

あ~前振りが長かった(笑)全長2㎜ぐらいの小さな生物ですが、よく見ると水槽のあちこちにその姿を見ることができます。

例えば、サンゴ水槽のガラス面にへばりついているのがこの赤い種類。

光の当て方を変えると印象が変わるなぁ。

サンゴ水槽のサンゴの表面にいるホットケーキみたいなの。

シーグラス水槽の海草の上にはこんなオバケみたいなのも。それぞれ動きも違うし、習性も違うみたい。

展示生物というよりも、勝手に増えてきた生き物(侵入者)なので、場合によっては駆除してしまうことも。

でも、意外と私たちに近い興味深い動物群(体のつくりは超・単純ですが)なので、もし水槽で見つけたら、観察をおすすめしますよ。

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