去年の5月にへんな生きもの研究所の水槽内で見つかった珍種クラゲ・リプケア(Lipkea sp.) リプケアは十文字クラゲの仲間で、泳ぐことはなく岩に付着しています。 2012年に国内で初めて千葉の博物館で見
投稿者: もりたき
復活!ジクネカイメン属の一種
先週末は棘皮動物研究集会参加のため東京出張、戻ってすぐに研修旅行で広島へ…お久しぶりの飼育日記更新です。 今回は、以前にも紹介したお気に入りカイメンの話題(へんな生きもの研究所で飼育中) このカイメンは今年
モヅ子は9代目に移動しました
セノテヅルモヅルでは大きな成体に小型の幼若個体が付着する行動がよく観察されます。 本当の親ではなくても成体であれば幼若個体は取り付き、取り付いた成体の口に腕を差し込むなどして餌を横取りしているように見えることから、私はこ
スポンジウミウシを展示しました
先ほど水槽の見回りをしていて…予備水槽のザルに目がとまりました。 あ、これは…? これは…スポンジウミウシですね。 何だか正体不明のままこのザルの中に持ち込まれたのかも知れません。 温帯域に広く分布するウミウシですが、擬
ツノモチダコのニハイチュウ
去年から1ヶ月に1回のペースで熊野灘の沖合底引き網漁船に乗せてもらい生物採集を行っています。 これは展示生物の入手はもちろんですが、熊野灘の生物調査としての意味もあるので、種名の分からない生きものは研究者の力をお借りしな
ウデナガゴカクヒトデのスイクチムシ
スイクチムシ…見かけからは想像つきませんが、実はゴカイなど同じ多毛類(環形動物)の一員。 170種ほどいるほとんどがウミユリ類(ウミシダ類)に寄生していますが、ごく一部がヒトデ、クモヒトデ類から報告されています。 &nb
Isaea属ヨコエビの体色
先日から気になっている、ヨコヤホンヤドカリに共生するヨコエビ。 該当種はイシクヨコエビ科のIsaea concinnaではないか?との返事を戴いていますが…相違点もあるようで結論には至っておりません。 調査継続中です。
ヤドカリ共生ウロコムシにウロコムシ
へんな生きもの研究所で展示中のジンゴロウヤドカリ。 先日の沖合底引き網で水深280mで採集したものですが、このヤドカリにウロコムシの仲間が共生していました(矢印) ウロコムシはその名の通り、背面にウロコが対になって並んで
サナダミズヒキガニが入館しました
先日の熊野灘の沖合底引き網で水深170mから採集したサナダミズヒキガニ。 他の魚と一緒に網で引き上げられる際に細長い脚が取れてしまうので、全て残っていることは稀ですが、この個体も計3本脚を失っていました。 でも、元気だっ
未知のシダムシか!?
シダムシ…それはヒトデの体内に寄生する「甲殻類」 赤い部分が1匹のシダムシです(これはモミジガイ属ヒトデのシダムシ) 去年、熊野灘漸深帯のゴカクヒトデの仲間から複数種の知られていないシダムシを見つけたことを