先日、鳥羽でマダコ漁をしている方からサメハダテナガダコを頂きました。
サメハダテナガダコは南方系の種類で、鳥羽周辺では水温の高くなる夏期にたまに採集されます。
さっそく、へんな生きもの研究所で展示開始。
このサメハダテナガダコはマダコなどに比べると、体が柔らかく、腕の力も弱いようです。
そのため、水中から外に腕を伸ばすことはなく(多分…)水槽の外に逃げ出すことはありません(…経験則です)
そのため、水槽のフタのすき間を厳重に埋めなくても、逃げ出さない…はず。
水族館には時々入館していましたが、これまでは適当な展示水槽がなかったため展示を見送ってきたので、飼育日記で紹介するのも今回が初めてです。
サメハダテナガダコは、青白く光る体の斑紋が特徴です。
…そう言えば、へんな生きもの研究所ではもう1種類タコを飼育していますが、こちらも紹介していませんでした。
合わせて紹介します。それはこちらのマメダコ。
体長10cmほどの小型種で、日本最小種の1つだとされています。
3月に入館したので、飼育開始してそろそろ5ヶ月。
この個体は近くの市場で食用として数十匹がまとめて売られていたうちの1匹(タコの寄生虫について共同研究をおこなっている大阪大学の先生が購入、元気な個体を展示用としていただきました)
現在はこの個体だけで、普段は水槽の隅でじっとしていることがほとんどですが、他の水族館で見かけることはあまりない種類だと思います。
へんな生きもの研究所に来られたら、ぜひ2種のタコをご覧下さい。
【飼育研究部 森滝丈也】