ダイオウグソクムシ№28の脱皮後のライブ配信で、小さく過ぎてうまくお見せすることができなかった付着生物がこちら↓
ウスエボシ属の一種 オクトラスミス ダウソニ(Octolasmis dawsoni)。身近な生きものではフジツボなどに近縁です。このような付着生物は甲殻類の体表でよく見られますが、脱皮と共に脱ぎ捨てられると思われます。
今回、№28に付いていたのはウスエボシだけでしたが、他にはこんな魅力的な付着生物も見つかります。
コケムシ類(外肛動物)トリティケラ属の一種(Triticella sp.)です。う、美しい…そして、ダイオウグソクムシから見つかる付着生物の中で、私のテンションを一番上げるのは、こちら↓
内肛動物のロクソソメラ属の一種 Loxosomella sp.です。大きさ0.6㎜と小さいので、拡大すると… こんな姿で、8本の触手に生えた毛を動かして餌を採ります。触手もピコッと開閉します。そして、このロクソソメラに比べるとほとんど見つからない超レアな内肛動物がこちら。ロクソミトラ属の一種?(Loxomitra sp.?)です。
脱ぎ捨てられるリスクはあるとは言え、ダイオウグソクムシの体表は意外と付着生物の楽園なのかもしれません。
【飼育研究部 森滝丈也】