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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

「世界セイウチの日」後日談④

「世界セイウチの日」後日談④

今日は「世界セイウチの日」で話したかった大切なお話です。

 

国内で飼育されているセイウチは現在23頭、うちオスは5頭のみ、高齢化も進んでいます。

当館では数年前から繁殖に力を入れており、2024年4月に大分県にある「うみたまご」でメスのセイウチ「いちこ」が誕生。

今後も継続して繁殖に力を入れていきます。

 

一方自然界のセイウチは、かつて牙や脂肪を目的とした乱獲で数が大幅に減りました。保護活動も進んでいますが、現在は国際自然保護連盟のレッドリストは「危急種」にあたり、存続が危ぶまれています。

セイウチは出産から次の出産まで約3年程を要すので、一度大幅に数が減ると回復が難しいといわれています。

 

北極圏周辺の氷上でも休息・出産・育児を行うので、地球温暖化の影響で北極圏の氷が失われると、安心して過ごせる場所が減り、

陸上にセイウチが密集→パニックの結果圧死という事故も報告されています。

セイウチの主食である貝類など、海底生物の生態系にも影響を及ぼし十分な餌が得られなくなります。

 

私たちが身近なところで出来ることもたくさんあるのですが、

長くなってしまうのでそのお話は次回☆

(後日談、まだまだ続きます💦)

 

【飼育研究部 クルム】

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